メカ部隊を操作して巨大怪物と交戦するストラテジー「Into the Breach」のスイッチ版を購入しました。
難しいゲームだと聞いていたので、まずは難易度イージーでスタート。
その難しさをすぐに体験することになります。こちら側は味方3機で地面からどんどん湧き出す敵から施設を守らなければならないので、この可愛らしいドット風グラフィックやシンプル過ぎるマップの見た目以上に凶悪なゲームです。
それでも未来視=ビジョンのおかげで(普通にゲームシステム上の都合で)敵がどこを攻撃してくるかは事前に予告してくれるため、敵を撃破するなり攻撃を加えて位置をずらすことによって施設に攻撃を当てさせないようにする必要があります。
マップの都合上敵をずらした先に施設があったり、または攻撃予定そのものもずれるのでその先に施設があるかどうかを見て方法を選んだり、対策する必要も出てきます。
その努力の甲斐も無く施設を攻撃されてしまうと上の電力インフラのゲージが減ってしまい、0になると問答無用でゲームオーバーになってしまいます。
私は初見プレイでは2つ目の島の途中でゲームオーバーになりました。
それまでは自機を優先して守っていました。理由は自機の撃破=パイロットの戦死という事態を避けるためだったのですが、優先し過ぎるがあまりに施設への攻撃を通すことが多く、最後には守り切れずに電力を失ってしまいました。
そして「HPが残っている内は自機を盾にしてでもインフラを破壊されないようにするべき」ということを理解して、再びチャレンジ。
このゲームは平たく説明すると「制限時間(ターン)まで敵から防衛目標を守り続けるゲーム」で、要はずっとヒリヒリした一手の間違えさえも許されないような緊迫した状態が続きます。
敵をある程度はちゃんと処理出来ないと勝手に増えてしまい、4体5体の敵が同時に施設に絡みに行くともはや目も当てられない事態になるので、敵の撃破もそれなりに行う必要もあり計画性も必要となるのですが、マップの構造上すぐに近付けなかったり、地雷などのギミックが味方の移動を邪魔したりもしてきます。
ターン巻き戻しも出来るのだがそのターンの頭に戦闘中一度だけ戻れる機能であって、某始祖の女神のように戦闘の一番初めまで遡るような芸当は出来ません。
この手のゲームはどんどんダメージが嵩んでくると嫌になってくるものですが、ボーナス目標をちゃんと達成していれば島のボス攻略後に多少の電力インフラ値を買うことも出来るので減る一方という話でもない。
無論インフラもちゃんと守った上で装備やメカの強化用アイテムを購入するほうが良いのだが…。
3つ目の島は雪原みたいな島。流石に敵も強いし、嫌らしい動きをするようなのまで出てきます。上画像の青い光を放つ円盤状のものは、冷凍地雷でぴったり乗ってしまうと凍り付いてしまう厄介なヤツ。
そして4つ目は機械島。
画像はないがアシッドだらけのかなり危険なマップばかりだった。
このように4つの島にはそれぞれ特徴がありそれに合わせてギミックが変化したりします。それを駆使したり、または駆使されたりするのですが…
アーカイブ社の爆撃機は我々の軍を目掛けて爆撃してくる。世界を守るためにVEKと戦っているというのに何故…
イージーの2週目で4島解放した後に最終決戦で2連戦をこなしてついにゲームクリア。
最後は敵の巣の中に突入してそこで爆弾を守って起爆させるというブルース・ウィリス的展開。
そしてその爆発の閃光の最中、最後まで機体を操縦していたパイロットは、
「タイムスリップして別の世界線を救いに行くのである」
その後は難易度をノーマルに移し別のスクワッド(3機1組で編成されている)をアンロックして始めてみましたが、最初の3機と違ってサポート要員みたいなメカが1機居ると敵の処理が追い付かなくなったり、煙幕を張ることが出来て敵の攻撃そのものを阻止したり、と様々な性能のメカを上手く使いこなしていく必要があるのでしょうが、まだ慣れていない内だとこれが大変…
役割を分担して守ったりメカの強化順なども考える必要がありそうなので、ちゃんと慣れるまではイージーでやっていきつつ、コインを貯めつつスクワッドを解放しつつ、と遊んでいったほうが良いのかもしれない。
ゲーム性としてはどの機体から動かすか、どの敵から攻撃するか、インフラを守るか自機を守るかという戦術的な部分と、マップ構成もプレイ毎に変わったり地形やメカの性能などを鑑みて現在取れる手段の中から最適解を探していくローグライク的な部分が上手くマッチしたゲームだと思います。
失敗してゲームオーバーとなってしまっても何事もなかったかのように、別の時間線にタイムスリップして再びプレイ。(ゲームオーバーした世界では人類滅亡が確定するのか)
SLG好きの私には堪らないゲームですが、演出面はそこまで派手でもなく、上の画像のマップ画面と同じように必要な情報以外はあんまり出てこないという無骨さがあります。その辺はちょっと退屈さを感じるかもしれません。
マップの構成と施設の位置関係が毎度変わる関係から自軍の攻撃によってもインフラに被害が出てしまうのでどの方向から攻撃するか気にしたり、メカによってはズドンと一直線にレーザー攻撃をするような物もあるので射線を気にする必要も出てきます。
そういった制限下で敵と戦う要素があるのでゴリ押ししているとすぐにボロボロになってしまいます。
ただ不思議とそこに不自由感はありません。失敗してもリトライ性が高いからでしょうか、1プレイもそこまで長くないので「詰み」を意識しなくても良いという点も大きいかもしれません。ローグライク系ゲームの利点でしょうか。
とはいえ被害が出る攻撃の仕方を選んででも敵を撃破しなければより大きな被害が出るような場合もあるので、どちらかがマシかなどじっくり考えて決断するような面白さもあります。
相当骨太な感じのゲームだと思うのでこれからじっくりとやり込んでいきたいです。
当面の間はイージーでゲームの感覚を掴むことを目標にしつつ、最終的には高い難易度でのクリアを目指す!