007ゴールデンアイは少し思い入れもあるので特別にタイトルにしましたが、007シリーズそのものに対する感想を含んでいます。
小学生の頃にニンテンドー64で遊んでいたゲームで007だのジェームズ・ボンドだのと知った私ではありますが、本当に当時からそれを理解していたかどうかは今は確かめる術はありません。
過去記事で007シリーズに触れた時は「ロシアより愛をこめて」とロバート・ショウに触れてましたが、あれ以降も放送分は全て録画してちょこちょこ見続けています。
そこで私が小学生の頃にゲームで知っていた「ゴールデンアイ」の放送を長らくずっと楽しみにしていましたが、3月14日にようやく放送され私も録画はしつつもリアルタイムで視聴することに。
冒頭の初っ端、ダムからバンジージャンプするシーンでは「そうそうこれこれ」と思いつつも「潜入するところから始まらないのか」とゲームとの相違を感じつつ見進めていました。
その後もシベリアの基地にボンドが向かわないなどゲームのオリジナル展開とは違う流れで映画が進んでいくことに妙な新鮮さを感じていた。
ゲームのあの場面はこういうシーンから来ているのか、とかとにかくそんな感じで画面に釘付けとなってしまっていた。
列車を戦車で足止めするシーンにバルジ大作戦感を覚えたり、ラストのパラボラアンテナの肉弾戦の後にヘリに飛び移るシーンなどで小学生当時のゲームのラストシーンを思い出したりもしていた。
流石に戦車で街中を移動するシーンで地雷は仕掛けられていなかったが……
アレック・トレヴェルヤンの両親の出自やウルモフがどうとか、ゲームで遊んでいた当時は設定とかにはほとんど興味もなくただゲーム性の面白さだけでよくハマっていたものだと少し感心した。
AKか何かを鉛筆銃という呼び方をしていたのも全国共通のようなものだったというのを知って後年驚いた記憶もあるが。
それはともかく完全に映画の展開をなぞるだけでもなく、プレイしていて面白いように映画を下敷きにして作られた物だったからこそ子供心ながらに面白さをきちんと感じて熱中して遊ぶことが出来たのでしょう。
(映画など原作ありきのゲームは面白くなかったりすることも多々あるので)
ゲーム版と言えばWii版ゴールデンアイもプレイしていたことがある。
今にして思えばダニエル・クレイグと現代化されたゴールデンアイという感じのゲームではあったのだが、当時プレイしていた時には64版ゴールデンアイのゲーム性への忠実なリメイクを望んでいたので個人的には不評に感じてしまった。
あれから10年近く経てこうして007シリーズをそれなりに見るようになってからだとダニエル・クレイグ版ゴールデンアイとしてきっと楽しめただろうと思うと、私にとってはあまりにも早すぎたという思いだ。
いや当時でもプレイ中は楽しんでいたとは思うが、今ならきっとあの頃の10倍は楽しめただろうか。
今ではスイッチでも64版を遊べるようになったのだが個人的には64実機そのもので遊びたいという欲求がある。本体はどこかにあったはずだがゴールデンアイのソフトは残ってはいないだろうと言うのが悔やまれる。
このようにゲームのほうを先に知っていたからこそ改めて映画を見て、私の小学生の頃の淡い思い出も色々と蘇って来てノスタルジックな感傷に浸ってしまった。
あと意外とウルモフ将軍が格好良かった。
余談:
ゴールデンアイではないが、私を愛したスパイとムーンレイカーの2作で続けて登場したジョーズというキャラも好きだ。
ムーンレイカーの終盤の展開では本当にジョーズが格好良く思えた。ワインボトルのコルクを口で開ける怪力キャラだがそのシーンすら本当に格好良く見える不思議。
007のソ連関係者はウルモフと言い、ゴーゴルと言い、「ロシアより愛をこめて」のローザ・クレッブと言い悪役・敵役として魅力のある面白いキャラが多い。
魅力的ではあるがコミカルな振る舞いなども多かったスペクターのボスのブロフェルドとは異なる。というよりムーア期007がコミカル過ぎたが故なのかもしれないが……
また「トゥモロー・ネバー・ダイ」の敵役スタンパーを演じる人物が「ヒトラー~最期の12日間~」のヒトラーの個人副官ギュンシェ役も演じていて個人的には何故だか思い入れを感じていた。
追記:
この記事の投稿を待つ間に少し遠征して64実機とゴールデンアイを中古ショップで探してみた。
64本体は6000円ぐらいで置いてあったが流石にゴールデンアイのソフトは商品にはなかった。
ついでに昔のゲームも色々探し、SFCで大戦略が売られていたのを見つけたが(その時点ではあまり手持ちの軍資金に余裕はなかったので)購入はせず。
SFCも家のどこかにはあったと思うのだが今では行方不明。
先にソフトを購入しておいてレトロフリーク(を合わせて購入して)で遊んでもいいかもしれない。
続報:
1週間ちょっとぐらいしか経っていないのですが再び店に訪れたところ、既に購入されていたらしく残っていませんでした。