Commentaries on the Wargames

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【映画】「山猫は眠らない」1~8を見た感想

BSで1~8まで放送していたので録画していました。

それを年末から1月中旬ぐらいにかけて時間がある時に少しずつ鑑賞。

 

このようなタイトルの映画だが「眠らない猫」の映画ではない。

スコープを覗き静かに標的を待ち仕留める、そんなスナイパーの様子を「山猫」に例えた秀逸のタイトルだとは思いますが実際の原題は「スナイパー」です。

とはいえ元からスナイパー映画だとは知ってはいましたが、しかしタイトルからして山岳地帯でスナイパーが戦う話だろうと思っていたのだが(まあ山岳地帯で戦っている場面もあるにはあるが……)1作目はがっつりジャングルでの話だった。

WW2を舞台とした映画でもないので本当に暇つぶし感覚で見始めた映画でしたが、冒頭からどんどん映画に引き込まれて、息を殺すような狙撃シーンでは私も呼吸を殺して見入ってしまっていた。

それぐらいスナイパー物として面白い作品だった。

スナイパー対スナイパーの緊張感や、互いの任務に対する考え方の相違や緊張感からおかしくなった仲間スナイパーとの戦い、そしてベケットを救出するための狙撃とこれでもかと展開が目まぐるしく進む。

これは最初の1作品目の話。

そこからシリーズ化して国家的陰謀に巻き込まれたり、味方に裏切り者がいたり、主人公が息子に代わったり……

93年から現在まで続くシリーズであり物語を要約すると「凄腕スナイパーのアクション狙撃物映画」ではあるのだが毎回飽きさせない。

4作品目にて1で主人公の相棒となった人物が再登場し、さらに主人公の息子を助けるため協力するという展開も熱い。

その後はちょこちょこ登場するのであまり特別感は無くなってしまうが、作中の親子の競演よりも主人公の元仲間と息子の競演のほうが早いという点も面白い。

狙撃一辺倒な映画でもなくアクションシーンの多いいわゆる「脳みそを空っぽにして楽しめる」系という感じもある。

 

この作品でスナイパー物に興味を持ち「スナイパーエリートV2リマスタード」を購入した。

山猫は眠らないとは時代が違うものではありますが……

こちらはゲームのほうには元々興味はあったが購入に至るほどではなかったため映画が良い切っ掛けとなってくれた。

映画のトーマス・ベケット感を味わえる非常に面白い、また難しいゲームではあるので合わせて紹介したい気もするがこの記事では割愛することにしよう。

(別途記事になる予定です)

 

年末年始で空いた時間にゆっくりと見進めていたのだが途中からは我が家にやって来た猫とリビングに居る時に一緒に見たりもしていた。

猫の手術後はしばらくリビングで共に過ごして寝ることが多かったのでその期間にはより「山猫は眠らない」を見ていたので、そういう意味で個人的に思い出に残る作品だとも言えるかもしれない。

(尿路結石の痛みで眠れなかった夜に見ていた「ジョン・ウィック」と同じような思い出だとも言える)

それはともかくシリーズ数の多い映画なので「気軽に」とは言えないのだが、スナイパー物・戦争物というようなこの手の作品が好きな方にはかなりオススメ出来るような映画だと思います。

 

今回放送された8作品それぞれ面白い映画ではあったのですが全てを個別に書くと凄いパート数になりそうなのでだいぶ割愛する点も多いですが、特に個人的には8作品目の冒頭のブランドン(トーマス・ベケットの息子)がゲームで遊んでいるシーンが好きでした。

何故か薄暗い部屋でFPSで遊んでいる最中にスワッティングの如く襲撃されるシーンですが、そういう時事的なのも取り入れたシーンだったのでしょうか。

山猫は眠らない9だけは割と新しい作品(22年公開)のためか放送されず。

また機会があれば見てみたいと思っています。