Commentaries on the Wargames

ゲームについてあれこれ書いていきます

本を読む話

(本文の一部を微修正しました)

 

学生時代(高校辺りの頃はそうでもなかったのですが)の私は本当に読書が苦手でした。

小学校のまだ好きなジャンルも定まっていないと思われる時期に、私の通っていた学校では期間限定で朝から読書の時間が設けられていました。持ち寄った本を20分ぐらい読むという時間なのですが、当時の私は今でも興味ない某スポーツ選手の自伝を持ち込んで読んでいたのを覚えています。

自発的にではなく、あくまで宿題やら無理くり作られた読書タイムやらで読書を強いられた結果、子供心ながらに「読書は苦痛」だと感じるようになってしまいました。

ただあの頃に今興味のあるジャンルの本を読んでいても苦痛には感じていたと思うのは想像に難しくないため、結局は時期の問題と言えてしまうのかもしれません。

もっとも子供の時代に今みたいに特定の好きなジャンル、分野に興味を持つというのも案外大変だとは思います。

私は「映画を見て興味を持ちゲームから入る」という形で上手いこと好きになる波に乗ったような流れが切っ掛けとしてあったので良かったのですが、もし教科書ぐらいでしか歴史に触れる機会がなかったならば、今でも読書が嫌いだったかもしれません。

ただ読書そのものの面白さに気付けなかったことで子供時代の貴重な時間をだいぶ無駄にしてしまった感はあるのですが、それでもまだ時間があるうちに読書を趣味に持つことが出来たという点においては恵まれているのかもしれません。

 

かつて映画とゲームを経由して歴史趣味に目覚めると司馬遼太郎の「関ヶ原」や「城塞」を読んだり、松本清張の「山中鹿之助」や吉川英治の「三国志」を読み面白いと思うようになっていきます。

そこからまだ歴史に目覚める前の高校生の時に唯一しっかり面白いという認識をしていた「ガリア戦記」を探し出すのですが、引っ越しなんかを挟んでいるのでその過程で処分してしまったのか見つかりませんでした。

それ以後数年間ずっと書店に行く度にガリア戦記を探していたのですがそれでも見かけることがなく、(本当は棚には並べてあったけど気付かなかったという可能性もありますが)ようやく一昨年頃に見つけて購入することが出来ました。

大昔に読んだ本ですが内容自体は大半の部分は忘れていながらも、何となく読み直していくと高校生当時を懐かしんだり、「こんな展開だったっけ?」と思ったりすることもありましたが半分新鮮な気持ちで、もう半分はノスタルジックな気持ちを抱きつつ巻末の解説部分までしっかりと読み耽ってしまいました。

そこには作中に出てきた用語・人名・地図などが補足として載っているのですが、ハッキリと見覚えのある武器の図があります。

ガリア戦記内では直接名前が出てこないのですが「ピルム・ムルス」という名前で正確には柵らしいのですが、槍として持ち投げて使うことも出来たというもので、FE覚醒やifには「手槍」として登場していました。

ゲームと言えども歴史上の武器をモチーフにするので当然と言えば当然なのですが、FEとも縁があるものなんですね。

こういうのもあってより一層ローマ史に興味を持つ一端となったような気がします。

しかしカエサルの内乱記のほうは今でも近場の書店で置いてあるところを見たことがありません。

 

以前の記事でローマの歴史が~、という内容のものは少し書きましたがローマ系以外だと大半はWW2期の物が占めています。

しかしこの手のジャンルは比較的日本の物が多く、ドイツはそこそこぐらいの量で、イタリアに至ってはほとんど見かけたことがないという。その他枢軸の同盟国たちはまず見かけることすらありません。(と言っても「ハンガリーの歴史」みたいなざっくりしたものならば、どこかにあるのでしょう)

興味の中心はドイツなのでそこまで困っていたりというのはないのですが、ロンメル将軍 副官が見た「砂漠の狐ビザンツ帝国 千年の興亡と皇帝たちといった新書で出版されるような場合には、入荷数が少なく既に売り切れたのかそれとも端から入荷をしていないのか店舗に置いてないことも多いのです。故に再入荷もされなかったりもするので、書店で見た時に無ければ購入が絶望的になるという感じです。

さらに私は取り寄せやネット通販もあまり利用しないタイプです。というのもアマゾンで本を購入した時そのままダンボールに雑に入れられて運ばれてきたことがあり、(その時はギレン暗殺計画という漫画を購入したのですが)なんとなく敬遠してしまっています。

書店での入荷時もそんな感じでダンボールに詰め込まれて搬入されるのでしょうけど…。

 

最近はめちゃくちゃ暑かったり台風が来たり、かと思いきや風邪を引いたりしてしまっていて中々書店に行く機会が見つけられなかったので何とか時間を見つけたいところです。

 

さらにどうでもいい話だが、このブログのタイトルもガリア戦記の英名から取っている。

元々は「スクエア進軍記」となる予定をしていたのだが、そもそもゲームメーカーの名前の方なのかそれともマス目のことなのか、どちらか分かり辛いという理由でやめた。

そして現在のヘッダーの文字のようなドット文字みたいなフォントがひらがな・カタカナ・漢字に対応していないっぽいことが判明したため、急遽アルファベット系のタイトルに変更する運びとなってしまった、という2つが主な理由であった。

アイコンは以前ブログを作っていた時に使用していた神聖ローマ帝国の鷲。

これまたちなみにの話だが、ヘッダー画像の文字の背景。これも神聖ローマ帝国の初期の国旗(赤字に白い十字)から四隅の色を青に変えて十字を軍旗っぽく左にずらしたものを自作した。

しかしタイトルはガリア戦記から取ったのに、ヘッダーとアイコンは神聖ローマ帝国とはこれ如何に…