Commentaries on the Wargames

ゲームについてあれこれ書いていきます

ターン制シミュレーションゲームのリバイバルはあるのか

私は世代的には昔のSLGに関してはほとんど遊んだ経験がなく、だいたいが90年代以降の作品で移植・リメイクされたものがメインという感じなのですが、アーカイブ化も移植もリメイクもされていない作品などについては買う機会も無かったりします。(買おうとしてもソフトそのものがプレミア化して値段がかなり高かったり)

そこでターン制SLG復権の目があるか考えてみたいと思います。

 

 

はじめに

私のSLG歴はそこまで長くはありません。割と近年の作品(20年前が近年であるかはともかく)からというのが加味されるので、「物好きがどうでもいいことをべらべら喋っている」ぐらいの感覚でご覧ください。

音楽等では80年代の曲が再評価されたりというのを聞きますが、サブスクで聞けることともあり当時の曲に馴染みの薄い世代へも波及しやすい面もあると思うのですが、ゲームだとメーカーに完全依存しタイトルによってはアーカイブ化もされないことが多々あります。

個人的にはランペルールに興味がありレトロハード互換機やソフトを購入しようかと悩んでいます。結局未だに手に入れてはいないのですが…。

そもそもメーカーが現存していない場合はともかくとして、メーカーが現存する場合であっても需要的な問題もあるのでこの手の過去作品が最新ハードに提供されるのは難しいのかもしれません。

 

SLGの現状

国内のゲームに限った話としてはRTS風システムを採用して生き残っている信長や三國志はあります。私はターン制の作品が好きではあるのですがそれでも三國志13PKや創造PK、戦国立志伝は購入しましたが、数値化された外交(担当者を選任し金があればなんか勝手にやってくれる)とか、地図上で道案内的な感じで道をなぞる戦争(一応コピペ的戦場マップでの部隊ごとに動かして野戦したり、攻城戦もあったりはするのですが)はあまり個人的な好みとしては合いませんでした。

戦闘もターン制が好きというだけでRTS的戦闘にはあまり文句はありません。戦国立志伝における大坂の陣・大坂側の一連のイベント&戦闘は本当に楽しかったです。

 

ギレンの野望はどちらかと言えばキャラゲーに近く、よりSLGに近かったジオン独立戦争記は当時からシリーズファンからはあまり評価されませんでした。

 

PS2で出た第三帝国興亡記というシリーズが私は特に大好きなのですがこれも2作品のみでアーカイブ化、移植、リメイクされていません。

生産ラインシステムはリアル感もあって好きだったのですが、あまり他のゲームでは見かけない気もします。

 

海外ゲーはともかく国内では細々としており、さらにゲームボーイウォーズアドバンス1+2のリメイク版すら発売予定もないという状態であり、また過去作品の移植・リメイクすら絶望的と言えるかもしれません。

 

問題点

SLGがあまり受けなくなった原因も探ってみます。

・難しい

昔のものは特に。ゲームのセオリーを理解するのに時間や手間、また過去作や別作品のセオリーを理解する必要も。

・分かり辛い

ステータスが数字の羅列になっていてそれを理解する必要があったり、ユニットの強弱を理解するために現実における人物や兵器の知識が必要になる場合もある。

・リアル方面でのリスク

現実の戦争や事件等によって発売が中止されたり延期されやすくリスクが高く、更にドイツや旧軍はリスクを含むので面倒臭そうではある。

・今時のボリューム偏重主義に合わない

RPGなどでは何十時間、それこそ100時間以上かかるようなゲームが主流になった現在において周回前提のゲーム(しかも序盤は難しく、終盤はダレやすいといったタイプのSLGは)もしかすると受けが悪いのかもしれません。

・マップクリア型のものはSRPGのほうが受けやすい

・あんまり配信受けしなさそう

 

PSP/Vita・DS/3DS辺りだとターン制時代の信長、三國志は結構リメイクが出ていたのですが…

 

結論

中国のメーカーがスマホゲーと出しているタイトルで好きな作品があり、一部はスイッチにも出ているのですが…。

海外orインディーズに期待という感じにはなっていますが、個人的には過去作のリメイクなんかも国内メーカー(特にコーエー)から出して頂けると助かるのに…。

過去作・名作へのアクセスがもっと楽であれば客層の開拓も出来るかもしれませんが、入り口となりそうな作品も現時点では存続が難しそうな状況なので期待は出来そうにありません…。

 

またこのようなゲームの多くは攻略サイト等が豊富にあるわけでもなく、必要な情報や攻略上のセオリーの解説があまり無かったりする場合もあって、敷居の高さに拍車を掛けている感もあります。

例としては、第三帝国興亡記IIでも攻略サイト自体はありますが基本的な情報は網羅していても生産ラインの割り振り、侵攻順のセオリーなどはざっくりとした感じでもありました。第三帝国興亡記Iに至っては攻略サイトすら見つけられませんでした。

結果として「難しい」というイメージから脱却できず、国内市場ではSLGが廃れてしまったような流れになってしまったのではないでしょうか。

初心者向け&新規開拓を狙えるようなソフトは中々出てこない上、RTSなどに流れてしまっているようなところもあるので結構厳しくなってしまったのではないでしょうか。

 

ボードゲーム系もありとは思いますが準備や遊ぶ相手という点、さらにルールをちゃんと把握する必要もあるので敷居が低いとは言えず…

プレイする相手がいるのであれば触れてみたいと思うのですが…。