今回は読書というよりも書籍紹介みたいな感じになります。
読んで字の如くですが、ドイツ軍・親衛隊が身に付けた装飾品などを紹介する1冊です。(一部はそうでない装飾品もある)
ドイツ軍などの制服だけでも非常に格好良いので一見の価値はあります。勲章から短剣までとにかく何から何まで格好良いの一言に尽きる。
全体のほとんどは写真で構成されているのであれですが、もっと細かい解説などが付されていれば良かったかなというのが正直な感想です。
真偽は定かではないが私はこの本で紹介されている(ナチ党のプロパガンダ用)豆本に興味を抱いた。
党云々はともかく豆本の収益は貧困層への支援に使われてもいたらしい。
当時のドイツの人々はプロパガンダ部分はさておき「経済的な支援も兼ねてるなら買うか」と書店で購入したりしていたんでしょうか。
私も猫の写真集の豆本ならカプセルトイでも見かけたことがありましたが……
SLGで良く見かける「当時のドイツ国旗は色々あって使い辛いので真ん中部分を鉄十字や棒十字に変えたバージョン」の旗も実物が写真付きで紹介されていた。
本では党旗としても使われていたと紹介がなされていましたが、当時どのような場面で実際に使用されていたかなどの記述も無いので真偽は不明であるが、分からないのでやっぱりもどかしい気持ちになってしまう。
親衛隊ポケットナイフなんかも紹介されていた。短剣のほうであればまさに軍装品という作りにはなっているのだが、こちらは儀礼的な用品でもないと思われるので実用性重視なのかと思いきやそうでもない。
ビクトリノックスみたいな折り畳み式のポケットナイフで、まさにキャンプなどで重宝しそうなアイテムではあるのだが、持ち手部分にはしっかりと某総統の姿(しかも全身像で)が描かれている。
正直何とも握り辛そうなポケットナイフである。
もしや裏部分には「利便性こそ我が名誉」とでも書いてあるのだろうか?
これも実際にどう支給されてどう利用されていたかは定かではない。
上記で紹介した物はほんの一部でこのように興味をそそる様々なドイツ軍・親衛隊グッズがこれでもかと紹介されていた。
体系的に網羅した本を求めていた中で見つけたので非常に興味深く読むことが出来たが、もっと武器などの装備面でも記載が増えてくれていればと思うのは我儘だろうか。
ともかくこの手の本でローマ軍の時代別の装備とか、ナポレオン時代のフランス軍などももし見つけることが出来れば読んでみたいと思っている。
しかし近所の良く行く本屋は既に潰れてしまい、本を買うのに隣の町まで30分~40分かけて車移動しなければならない。寒い時代である。