Commentaries on the Wargames

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【映画】ダイ・ハード ハンス・グルーバーが好きだった

BSで字幕版を視聴。

(時期的に3・4も放送されるのだが執筆時には1、2、3を視聴しているが、よく考えれば金曜ロードショーで4も見ていた)

 

さて本題のダイ・ハード

改めてあらすじを語るほどもないぐらいにめちゃくちゃ有名な映画なのでもはや解説そのものは不要かもしれない。

映画の大筋としては、奥さんが働く会社のクリスマスパーティに呼ばれたジョン・マクレーンがあの手この手で会社を襲撃したテロリストと戦うという非常にプロットが分かりやすいストーリーとなっている。

もちろん主役のジョン・マクレーンは確かに格好良い。だが私が特に好きな登場人物はナカトミ商事を襲撃するテロリスト集団のリーダーのハンス・グルーバーだった。

ハンスは知的なタイプの悪役であり、警察やFBIの突入作戦すら裏をかいて犯罪計画の一端にするような知性的犯罪者である。

アレクサンドロス大王の征服と日系企業の経済的進出(当時は批判もされていた)を掛けたような発言を行ったり、経済紙や「タイム」誌を読んでいるという発言からも知的なテロリストを連想させるシーンは多いのだが、実際には金目当ての犯行である。しかしながら政治的動機を仄めかして警察やFBIを撹乱する。

また元々架空の過激派テロ組織に属していた経歴もあるが、このような経歴すらも政治犯を装うためのハンスの「計画」なのではないかと勘繰らせるほどに彼は知性的だった。

とはいえナカトミ商事の社長と視聴者に対しては素直に金目当ての犯行だと明かしているのも傍から見れば潔いと言えるのかもしれない。そんなところも好きなところの1つだった。

映画そのものも正義の味方対テロリストの純粋な撃ち合い・腕っぷしでの戦いではなく、まさにジョンとハンスの知的な戦いでもあった。

きっとハンスの衝撃的なラストも彼への人気を盛り上げたに違いない。

また一見合理的でない登場人物も比較的多くいるが(警部補やジャーナリスト等)彼らにもまた守るべきものがあり、例えば組織的メンツであったり行き過ぎたジャーナリズム精神であったりであるが、結局ジョン・マクレーンからすると自らを妨害したりチャチャを入れるような存在でしかなくハンス・グルーバーに利する程度の役割しかなかったが、個人的にはこの映画の数少ない不満点の1つである。メディアはともかく、警部補やFBIがもっとハンスの裏をかくような動きを見せ、それもまたハンスが裏をかいて対処するような形で見せていれば少なくとも主人公の邪魔をする存在として描かれずに済んだかもしれない。

またハンスはよくマクレーンと無線越しや直接会話するシーンがあった。

作中で2度直接対峙するシーンが用意されておりその内の1度目(人質に成りきるシーン)ではそのままマクレーンに撃たれたり拘束される危険もあった場面である。

このように危険な場所であっても自ら先頭に立つリーダーという印象をハンスには抱いた。

終盤のシーンでは冗談を言うだけの余裕もユーモアも持ち合わせていた。結局はそれで油断してしまい、逆に文字通りの隠し玉を用意していたマクレーンに撃たれてしまうのだが……

ともかく本人を含めてたった13人の仲間でジョン・マクレーン、警察、FBIを相手に大立ち回りを演じあと1歩のところまでは計画を順調に成功させていたという部分でもカリスマ的な人物だったと言えるだろう。

ちなみにハンス・グルーバーを演じたアラン・リックマンハリーポッターシリーズのスネイプを演じていたというのを後で調べて知って驚いたのも事実である。

 

ダイ・ハードはずっと昔に見た記憶はあるのだがその時は今ほどの興味はなかったし、基本的にやられ役であるテロリスト側をあまり注意して見てはいなかった気がする。そういう意味では魅力ある登場人物やまたその演者を改めて知ることが出来て本当に良かった。

さてそんなハンス・グルーバーの活躍を是非とも手元に置いておきたいとDVDでも購入しようかと思っていたのだが、最近の書店の閉店ラッシュの煽りを受けて購入出来ずにいた。

近所の店は閉店セールで既に品揃えが絶望的な状態であり、近所以外の店でも1か所は閉店済み(訪れてから初めて潰れていたことを知った)だとか、閉店はしていないものの売り切れて入荷待ち(するかどうかは知らない)といった様子で録画機器の故障でもあればすぐに見れなくなること必至なので非常に心惜しい思いを抱いている。

正直なところこう(閉店ラッシュに)ならないように出来るだけ地元の店で購入しようと心掛けてはいたのだが……

とにかく残念な気持ちで一杯だ。

そうこうしてアマゾンで購入しようとも思ったのだが代引き購入が終了していたこともここで初めて知ったのである。恐らくは2024年問題の影響だろうか。

 

追記:

さらに後日、遠征して方々を探し回ってようやく購入出来た。

まさにバイ・ハード(買うのは難しい)だった。